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小浜は『笹かれい』などの美味しい魚がとれる町として有名であり、魚市場も手ごろな規模で活況がある。何時のぞいても楽しいところである。年末にはズワイガニを買いに行ったが、今回は『笹かれい』と『のどぐろ(日本海でとれる赤むつの一種)』を中心に大量に買い込んできた。家へ戻ると干物に加工したり、冷凍保存するため大量の魚を捌かなければならないので大忙しではあるが、むしろ嬉しい作業である。

道路の雪の心配もなくなったので、久々に小浜に足をのばしてみた。京都から小浜へは、大原・途中峠・花折峠を経て、安曇川源流に沿って朽木本陣を通過して福井県に到る国道367号線を行く。比良山系の裏側を通過する、1時間40分ほどの山間の道である。山間にも漸く春が訪れて、四月中旬のこの時期に桜が丁度満開であった。

京都の生活 第148 小浜魚肆 (2013.4.17)

市場風景を詩にしてみた。魚肆とは魚を売る店、鱗介とは魚類と貝類をいう。蠏鰕はかにとえび、両三点は二三種類というほどの意味。盤飧(ばんそん)は夕めしのことである。

写真左は干物にした笹かれい。
透き通るような美しさがあり、美味。